「マルコと呼ばれるヨハネ」。バルナバのいとこで、パウロとバルナバの宣教旅行に加わった。伝承では、マルコ福音書の著者とされる。
- 訳文中の表記
- マルコ、ヨハネ
使徒言行録では「マルコと呼ばれるヨハネ」として登場する。ヨハネというユダヤ名と、マルコというローマ風の名前を持っていたと考えられる。母マリアの家はエルサレムにあり、牢から解放されたペトロが真っ先に向かった場所であった(使徒言行録12:12)。バルナバのいとこにあたる。
マルコは、パウロとバルナバの最初の宣教旅行に助手として同行したが、途中のパンフィリアで一行を離れ、エルサレムへ帰ってしまった。そのため、次の旅行にマルコを連れて行くかどうかでパウロとバルナバが激しく対立し、二人が別行動をとる原因となった。
しかし後には、パウロとの関係は回復したらしい。コロサイ書とフィレモン書では、マルコはパウロのそばにいる同労者として名を挙げられ、テモテへの第二の手紙でも、パウロが「奉仕のために、私の役に立つ人」としてマルコを呼び寄せている。ペトロの第一の手紙5:13では、ペトロが「私の子マルコ」と呼んでいる。
2世紀のパピアスの証言以来、マルコはペトロの通訳を務め、ペトロの語ったことをもとにマルコ福音書を書いたと伝えられてきた。この伝承がどこまで歴史的に正確かについては、研究者の評価が分かれている。
主な登場箇所
- 使徒言行録 12:12
事情を悟ると、マルコとも呼ばれるヨハネの母、マリアの家へ行った。そこには多くの人が集まり、祈っていた。
- 使徒言行録 12:25
バルナバとサウロは、エルサレムへの奉仕を果たし、マルコとも呼ばれるヨハネを伴って戻った。
- 使徒言行録 15:37
バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネも連れて行きたいと思った。
- 使徒言行録 15:39
激しい衝突が起こり、二人は互いに別れた。バルナバはマルコを連れ、キプロスへ船出した。
- コロサイ書 4:10
私と共に捕らわれているアリスタルコと、バルナバのいとこマルコが、あなたがたに挨拶を送っています。マルコについては、あなたがたは指示を受けています。彼があなたがたのもとを訪れたら、迎え入れてください。
- フィレモン書 1:24
私の同労者たち、マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカも同じです。
- 第二テモテ書 4:11
私と共にいるのはルカだけです。マルコを連れて、一緒に来てください。彼は奉仕のために、私の役に立つ人だからです。
- 第一ペトロ書 5:13
バビロンにいる、あなたがたとともに選ばれた〔教会〕と、私の子マルコが、あなたがたに挨拶を送ります。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
