イエスの時代のエルサレムの大祭司。イエスを取り調べ、ローマの総督に引き渡す決定に中心的に関わった。
紀元18年ごろから36年ごろまで、エルサレム神殿の大祭司を務めた人物である。大祭司は、神殿の祭儀を司るとともに、ユダヤ人の自治機関である最高法院(サンヘドリン)を率いる、ユダヤ社会の最高位の宗教指導者であった。当時の大祭司はローマの総督によって任命され、カイアファがこれほど長く在任したことは、ローマとの関係を巧みに保っていたことを示している。
カイアファは、前の大祭司アンナスの娘婿である。アンナスは退任後も大きな影響力を持っていたため、ルカ福音書や使徒言行録では、二人の名前が並べて記されている。ヨハネ福音書18章では、捕らえられたイエスがまずアンナスのもとへ連れて行かれ、その後カイアファのもとへ送られている。
ヨハネ福音書11章では、イエスの活動がローマの介入を招くことを恐れる議員たちに、カイアファが「一人の人間が民のために死に、民族全体が滅びない方が、あなたがたにとって得策だ」と語る。福音書の著者は、この言葉を、イエスが民のために死ぬことを図らずも預言したものとして読んでいる。
マタイ福音書26章では、カイアファの屋敷で指導者たちがイエスを捕らえる相談をし、捕らえられたイエスがそこで取り調べを受けている。
主な登場箇所
- マタイ福音書 26:3
そのころ、祭司長と民の長老たちが、カイアファという大祭司の屋敷に集まり、
- マタイ福音書 26:57
イエスを捕らえた者たちは、大祭司カイアファのもとへ連れて行った。そこには、律法学者と長老たちが集まっていた。
- ルカ福音書 3:2
アンナスとカイアファが大祭司であったころ、荒れ野にいたザカリアの子ヨハネに、神の言葉が臨んだ。
- ヨハネ福音書 11:49
その年の大祭司であった、彼らの一人カイアファが言った。「あなたがたは何も分かっていない。
- ヨハネ福音書 18:13
まずアンナスのもとへ連れて行った。アンナスは、その年の大祭司カイアファのしゅうとであったからである。
- 使徒言行録 4:6
大祭司アンナス、カイアファ、ヨハネ、アレクサンドロ、そして大祭司の家系に属する者も皆、いた。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
