十二弟子の一人でありながら、イエスを祭司長たちに引き渡した人物。
- 訳文中の表記
- ユダ
イエスの十二弟子の一人で、イエスを祭司長たちに引き渡した人物である。「ユダ」は当時ごくありふれた名前で、十二弟子にはもう一人「ヤコブの子ユダ」がおり、イエスの兄弟にもユダがいた。「イスカリオテ」の意味ははっきりしないが、「カリオテ出身の人」という意味だとする説が有力である。
福音書によれば、ユダは祭司長たちのもとへ行ってイエスを引き渡すことを申し出た。マタイ福音書では、その報酬は銀貨三十枚だったとされる。ユダはゲツセマネの園で、口づけを合図にしてイエスを捕らえる者たちを案内した。ヨハネ福音書は、ユダが一行の金入れを預かりながら、その中身を盗んでいたとも記している。
ユダがなぜイエスを裏切ったのかについて、福音書は金銭欲を挙げたり(マタイ福音書、ヨハネ福音書)、サタンが彼に入ったと述べたり(ルカ福音書、ヨハネ福音書)するが、詳しい動機は分からない。ユダの最期についても、後悔して首をつったとするマタイ福音書27章と、地面に落ちて体が裂けたとする使徒言行録1章とで、伝え方が異なる。
ユダの死後、残った弟子たちは、くじによってマティアを選び、十二人の欠員を補った(使徒言行録1章)。
主な登場箇所
- マタイ福音書 10:4
熱心な者シモン。そして、イエスを引き渡したイスカリオテのユダである。
- マタイ福音書 26:14
そのとき、十二人の一人、イスカリオテのユダという者が祭司長たちのところへ行き、
- マタイ福音書 26:49
ユダはすぐにイエスに近づき、「ご挨拶します、ラビ」と言って、口づけした。
- マタイ福音書 27:3
イエスを引き渡したユダは、イエスが罪に定められたのを見ると後悔し、銀貨三十枚を祭司長と長老たちに返して、
- ルカ福音書 22:3
そのとき、十二人の一人、イスカリオテと呼ばれるユダにサタンが入った。
- ヨハネ福音書 12:4
弟子の一人で、イエスを引き渡そうとしていたイスカリオテのユダが言った。
- ヨハネ福音書 13:26
イエスは答えられた。「私が一口のパンを浸して与える者だ」。そしてパンを浸すと、イスカリオテのシモンの子ユダに与えられた。
- 使徒言行録 1:16
「兄弟たち、イエスを捕らえた者たちの案内役となったユダについて、聖霊がダビデの口を通して前もって語られた聖書の言葉は、実現しなければなりませんでした。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
