十二弟子の一人。マタイ福音書とマルコ福音書では「タダイ」、ルカ福音書と使徒言行録では「ヤコブの子ユダ」と呼ばれる。
- 訳文中の表記
- タダイ、ユダ
イエスの十二弟子の一人である。マタイ福音書とマルコ福音書の名簿では「タダイ」と呼ばれる。ルカ福音書と使徒言行録の名簿にはタダイの名がなく、同じ位置に「ヤコブの子ユダ」が置かれている。このため両者は同一人物で、ユダが本名、タダイが呼び名だったと考えられることが多い。ただし、名簿の伝承そのものが福音書ごとに少し異なっていた可能性もあり、確実ではない。マタイ福音書の古い写本の中には、タダイの代わりに「レバイオス」という名を記すものもある。
ヨハネ福音書14:22には「イスカリオテではないユダ」が登場し、最後の晩餐の席で、なぜ世界にではなく弟子たちにだけ自分を示すのかとイエスに尋ねている。このユダも、ヤコブの子ユダと同じ人物と考えられている。
「ヤコブの子ユダ」の原文は「ヤコブのユダ」という形で、父子関係とも兄弟関係とも読むことができる。本サイトの訳文は父子関係と解している。新約聖書の「ユダの手紙」の著者は「ヤコブの兄弟」と名乗っており、この十二弟子のユダとは一般に別人とされる。
イエスを引き渡したイスカリオテのユダと同じ名前であるため、後の伝統では、このユダはもっぱら「タダイ」の名で呼ばれるようになった。
主な登場箇所
- マタイ福音書 10:3
フィリポとバルトロマイ。トマスと徴税人マタイ。アルファイの子ヤコブとタダイ。
- マルコ福音書 3:18
さらに、アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、カナナイのシモン、
- ルカ福音書 6:16
ヤコブの子ユダ、そして後に裏切り者となったイスカリオテのユダである。
- 使徒言行録 1:13
町に入ると、滞在していた階上の部屋へ上がった。ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心者シモン、ヤコブの子ユダである。
- ヨハネ福音書 14:22
イスカリオテではないユダが言った。「主よ、どういうわけで、世界にではなく、私たちにご自分を示そうとなさるのですか」。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
