総督フェストのもとでパウロの弁明を聞いた王。パウロが死刑や拘禁に値することをしていないと認めた。
- 訳文中の表記
- アグリッパ
使徒言行録25〜26章に登場するアグリッパ王で、アグリッパ1世の息子である。12章でヤコブを処刑し、ペトロを捕らえた父とは区別する必要がある。
アグリッパ2世は、ベルニケとともにカイサリアを訪れ、新しく着任した総督フェストに挨拶した。パウロの事件を聞くと、自分もその話を聞きたいと求めた。フェストは、皇帝へ送るパウロについて、どのような罪状を書けばよいか困っており、王を交えて聴聞を行うことにした。
26章で、パウロは王に向かって、自分がかつて教会を迫害していたこと、ダマスコへの道で復活したイエスに出会い、異邦人へ遣わされたことを語る。パウロは、王がユダヤ人の慣習と論争点をよく知っていることを踏まえ、預言者たちへの信頼を問いかけた。
アグリッパは、自分をキリスト者にしようとしているのかと応じるが、使徒言行録は王が回心したとは述べていない。聴聞を終えた後には、パウロが皇帝に上訴していなければ釈放できたはずだと、フェストに語っている。
参考:人物の同定と家系については、Liviusの人物解説。
主な登場箇所
- 使徒言行録 25:13
数日後、アグリッパ王とベルニケがカイサリアに来て、フェストに挨拶した。
- 使徒言行録 25:22
アグリッパはフェストに言った。「私自身も、その者の話を聞きたいと思っていた。」フェストは言った。「明日、聞くことができます。」
- 使徒言行録 26:1
アグリッパはパウロに言った。「自分のために話すことを許す。」そこでパウロは手を伸ばし、弁明を始めた。
- 使徒言行録 26:28
アグリッパはパウロに言った。「わずかなことで、あなたは私を説き伏せてキリスト者にしようとしている。」
- 使徒言行録 26:32
アグリッパはフェストに言った。「皇帝に上訴していなければ、この人は釈放されることができたのだが。」
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
