フェリクスの後任のローマ総督。パウロの皇帝への上訴を受け、アグリッパ2世を交えた聴聞を行った。
- 訳文中の表記
- フェスト
使徒言行録24章末から26章にかけて登場する、ローマの総督である。フェリクスの後任として着任し、前任者が拘束したままにしていたパウロの事件を引き継いだ。
着任後、エルサレムを訪れたフェストは、祭司長たちからパウロへの訴えを受けた。カイサリアで裁判を開いた後、ユダヤ人たちの歓心を得ようとして、エルサレムで裁判を受けたいかとパウロに尋ねた。パウロが皇帝への上訴を表明すると、フェストは顧問団と相談し、皇帝のもとへ送ると答えた。
ところが、パウロを送るにあたって、具体的にどのような罪状を書けばよいか、フェストにははっきりしなかった。訪問していたアグリッパ2世に事情を説明し、王を交えた聴聞の場を設けた。フェスト自身は、争点の一つが、死んだイエスをパウロが生きていると主張していることだと説明している。
パウロが弁明する途中、フェストは、学問のしすぎで気が変になったのかと大声で遮った。パウロはそれを否定し、真実で分別のある言葉を語っていると答えた。フェストは、パウロがローマへ送られるまでの、最後の審理の場面を担う人物である。
主な登場箇所
- 使徒言行録 24:27
二年が過ぎると、フェリクスの後任にポルキオ・フェストが就いた。フェリクスはユダヤ人たちの歓心を得たいと思い、パウロを拘束したままにしておいた。
- 使徒言行録 25:1
フェストは州に着任して三日後、カイサリアからエルサレムへ上った。
- 使徒言行録 25:9
しかしフェストは、ユダヤ人たちの歓心を得たいと思い、パウロに答えた。「エルサレムへ上り、そこで私の前で、これらのことについて裁判を受けたいか。」
- 使徒言行録 25:12
フェストは顧問団と相談した後、答えた。「皇帝に上訴したのだな。皇帝のもとへ行くことになる。」
- 使徒言行録 25:24
フェストは言った。「アグリッパ王、また、ご同席の皆さん、この者をご覧ください。ユダヤ人の民衆がこぞって、エルサレムでもここでも、この者はもはや生きているべきではないと叫び、私に訴えました。
- 使徒言行録 26:24
パウロがこう弁明していると、フェストは大声で言った。「パウロ、お前は気が変になっている。学問のしすぎが、お前を狂わせている。」
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
