使徒言行録12章の「ヘロデ王」。ヨハネの兄弟ヤコブを処刑し、ペトロを捕らえた。
- 訳文中の表記
- ヘロデ
使徒言行録12章で、教会を迫害する「ヘロデ王」として登場する人物である。ヘロデ大王の孫にあたる。福音書の幼子殺しに登場するヘロデ大王や、洗礼者ヨハネを処刑したヘロデ・アンティパスとは別人である。
使徒言行録によれば、アグリッパ1世は、ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。それが人々に喜ばれるのを見ると、さらにペトロを捕らえ、厳重に監禁した。しかし、教会が祈り続ける中、ペトロは天使に導かれて牢から脱出したと語られる。
その後、物語の舞台はカイサリアへ移る。王の衣を着て演説するヘロデに、民衆は人間ではなく神の声だと叫んだ。使徒言行録は、彼が神に栄光を帰さなかったため、天使に打たれ、虫に食われて死んだと記す。ユダヤ人の歴史家ヨセフスも、アグリッパ1世がカイサリアで民衆に神のようにたたえられた直後に急病で死んだことを伝えている。
25〜26章でパウロの弁明を聞くアグリッパ王は、この人物ではなく、息子のアグリッパ2世である。父は教会への迫害、息子はパウロの聴聞という、異なる場面に登場する。
参考:人物の同定と家系については、Liviusの人物解説。
主な登場箇所
- 使徒言行録 12:1
そのころ、ヘロデ王は、教会の何人かを苦しめようと手をかけた。
- 使徒言行録 12:6
ヘロデが彼を引き出そうとしていた、その夜、ペトロは二本の鎖につながれ、二人の兵士の間で眠っていた。番人たちも戸口の前で牢を守っていた。
- 使徒言行録 12:19
ヘロデは彼を捜したが見つからず、番人たちを取り調べ、彼らを連れて行くよう命じた。その後、ユダヤからカイサリアへ下って滞在した。
- 使徒言行録 12:21
定められた日に、ヘロデは王の衣を着て演壇に座り、彼らに向かって演説していた。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
