ローマの後ろ盾を得てユダヤを治めた王。マタイ福音書では、イエスの誕生を知ってベツレヘムの幼子たちを殺させたとされる。
- 訳文中の表記
- ヘロデ
紀元前37年から紀元前4年まで、ローマ帝国の後ろ盾のもとでユダヤを治めた王である。ユダヤの南に隣接するイドマヤの家系の出身で、ユダヤ人の一部からは正統な王と見なされなかった。エルサレム神殿の大規模な改築をはじめ、多くの建築事業で知られる一方、猜疑心が強く、妻や息子たちまで処刑した冷酷な支配者でもあった。
マタイ福音書2章では、東方から来た学者たちが「ユダヤ人の王」の誕生を告げると、ヘロデは動揺し、ベツレヘムとその周辺の二歳以下の男の子をすべて殺させた。ヨセフは夢のお告げに従い、マリアと幼子イエスを連れてエジプトへ逃れた。この幼子殺しの出来事は、マタイ福音書以外の史料には記されていない。
ヘロデが紀元前4年に死んだことから、イエスの誕生はそれ以前と考えられている。西暦の計算は後の時代に定められたもので、そのずれのために、イエスの誕生は「紀元前」の年になる。
ヘロデの死後、王国は息子たちに分割された。ユダヤはアルケラオ、ガリラヤはヘロデ・アンティパス、北東部はフィリポが治めた。使徒言行録12章で使徒ヤコブを殺した「ヘロデ王」は孫のヘロデ・アグリッパ1世、25〜26章でパウロの弁明を聞いた「アグリッパ王」は曾孫のアグリッパ2世である。新約聖書の「ヘロデ」が誰を指すかは、文脈から判断する必要がある。
主な登場箇所
- マタイ福音書 2:1
ヘロデ王の時代、イエスがユダヤのベツレヘムで生まれると、東方から占星術の学者たちがエルサレムに来て、
- マタイ福音書 2:3
これを聞いてヘロデ王は動揺し、エルサレム全体も共に動揺した。
- マタイ福音書 2:16
ヘロデは、学者たちに欺かれたと分かると激しく怒り、人を遣わして、ベツレヘムとその周辺一帯にいる二歳以下の男の子をすべて殺させた。学者たちから正確に聞き出しておいた時期に基づいてのことだった。
- マタイ福音書 2:19
ヘロデが死ぬと、エジプトにいるヨセフの夢に主の天使が現れ、
- ルカ福音書 1:5
ユダヤの王ヘロデの時代に、アビヤの組に属するザカリアという祭司がいた。妻もアロンの家系の出で、エリサベトといった。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
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