ヨルダン川で悔い改めの洗礼を授けた預言者。イエスにも洗礼を授け、のちにヘロデ・アンティパスに処刑された。
- 訳文中の表記
- ヨハネ
イエスとほぼ同時代に、ユダヤの荒れ野で活動した預言者である。ヨルダン川で人々に悔い改めを呼びかけ、罪の赦しに向けた洗礼を授けたことから「洗礼者」と呼ばれる。らくだの毛の衣を着て、いなごと野蜜を食べていたという姿は、旧約の預言者エリヤを思わせるものだった。
ルカ福音書によれば、ヨハネは祭司ザカリアとエリサベトの子で、イエスの母マリアの親類にあたる。イエスもヨハネから洗礼を受けており、イエスの活動はヨハネの活動を引き継ぐ形で始まった。福音書は、ヨハネを、イエスの道を備えるために遣わされた先駆者として描いている。ヨハネ福音書では、ヨハネがイエスを指して「見よ、世界の罪を取り除く、神の小羊だ」と言う。
ヨハネは、ガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスが兄弟の妻ヘロディアを妻に迎えたことを非難したために捕らえられ、処刑された(マルコ福音書6章)。ユダヤ人の歴史家ヨセフスも、ヨハネがヘロデによって処刑されたことを記している。
ヨハネの弟子の集団は、イエスの死後もしばらく存続していたらしく、使徒言行録19章には、ヨハネの洗礼しか知らない弟子たちがエフェソにいたことが記されている。なお、イエスの弟子のヨハネ(ゼベダイの子)とは別人である。
主な登場箇所
- ルカ福音書 1:13
御使いは言った。「恐れることはない、ザカリア。あなたの願いは聞き届けられた。妻エリサベトは、あなたに男の子を産む。その名をヨハネとしなさい。
- マタイ福音書 3:1
そのころ、洗礼者ヨハネが現れ、ユダヤの荒れ野で宣べ伝えていた。
- マルコ福音書 1:4
洗礼を授けるヨハネが荒れ野に現れ、罪の赦しへと向かう、悔い改めの洗礼を告げ知らせた。
- マルコ福音書 1:6
ヨハネはらくだの毛の衣をまとい、腰には革の帯を締め、いなごと野蜜を食べていた。
- ヨハネ福音書 1:29
翌日、ヨハネはイエスが自分の方へ来られるのを見て言った。「見よ、世界の罪を取り除く、神の小羊だ。
- マタイ福音書 11:11
確かに言っておきます。女から生まれた者の中で、洗礼者ヨハネより大きい者は起こされませんでした。しかし、天の王国で最も小さい者も、彼より大きいのです。
- マルコ福音書 6:27
王はすぐに護衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るよう命じた。兵は出て行き、牢でヨハネの首をはね、
- 使徒言行録 19:4
パウロは言った。「ヨハネは悔い改めの洗礼を授け、自分の後に来られる方を信じるようにと、民に語りました。それは、イエスを信じることです。」
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
