北イスラエル王国で活動した預言者。終わりの時に再び来ると期待され、洗礼者ヨハネと重ね合わされる。
紀元前9世紀に北イスラエル王国で活動した預言者である。列王記上17章から列王記下2章に、その活動が記されている。異教の神バアルの崇拝を広めたアハブ王と対決し、日照りを予告し、カルメル山でバアルの預言者たちと対決した物語がよく知られている。最後は死を経ずに、火の戦車とともに天に上げられたとされる。
天に上げられたことから、エリヤは再び来ると考えられるようになった。旧約聖書の最後に置かれたマラキ書は、主の日が来る前に神が預言者エリヤを遣わすと告げている。福音書からは、イエスの時代にもエリヤの再来を待つ考えがあったことがうかがえる。
福音書はこの期待を洗礼者ヨハネと結びつける。ルカ福音書では、ヨハネが「エリヤの霊と力」をもって主に先立つと告げられ、マタイ福音書では、イエスがヨハネを「来ることになっているエリヤ」と呼ぶ。一方ヨハネ福音書では、ヨハネ自身が「エリヤなのか」と問われて否定しており、福音書ごとに描き方が異なる。
ヤコブの手紙は、エリヤを「私たちと同じ性質の人間」と呼び、祈りが聞かれた例として挙げている。
主な登場箇所
- ルカ福音書 4:25
本当のことを言います。エリヤの時代、三年六か月の間、天が閉ざされ、全土に大飢饉が起こったとき、イスラエルには多くのやもめがいました。
- ヤコブ書 5:17
エリヤは、私たちと同じ性質の人間でした。そして、雨が降らないよう熱心に祈りました。すると、地には三年六か月、雨が降りませんでした。
- ルカ福音書 1:17
その子はエリヤの霊と力をもって主に先立ち、父たちの心を子どもたちへ向けさせ、従わない者たちを正しい人々の分別へと立ち返らせる。こうして、主のために備えられた民を整えるのだ。」
- マタイ福音書 11:14
あなたがたが受け入れる気があるなら、この人こそ、来ることになっているエリヤです。
- マタイ福音書 17:3
すると、モーセとエリヤが彼らに現れ、イエスと語り合っていた。
- ヨハネ福音書 1:21
彼らは尋ねた。「それでは、何者なのか。あなたはエリヤなのか」。彼は言った。「違う」。「あの預言者なのか」。彼は答えた。「違う」。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
