古代イスラエルの二代目の王。その子孫から救い主が出るという期待から、イエスは「ダビデの子」と呼ばれる。
紀元前1000年ごろ、イスラエルを統一王国として治めたとされる王である。羊飼いの少年から身を起こし、ゴリアトを倒した話や、初代の王サウルとの確執、エルサレムを都と定めたことなどが、旧約聖書のサムエル記と列王記に記されている。詩編の多くもダビデの作と伝えられてきた。
旧約聖書には、神がダビデに、その子孫の王座をとこしえに堅く立てると約束したという記述がある(サムエル記下7章)。王国が滅びた後、この約束から、ダビデの子孫から理想の王が現れてイスラエルを回復するという期待が生まれた。こうした王はやがて「メシア」(油を注がれた者。ギリシア語で「キリスト」)と呼ばれるようになる。ただし、イエスの時代のメシア待望は一様ではなく、祭司的なメシアを待つ人々もいれば、メシアを特に待望しない人々もいた。
新約聖書は、イエスをこのダビデの子孫として紹介する。マタイ福音書は冒頭で、イエスを「ダビデの子、アブラハムの子」と呼び、イエスの養父ヨセフもダビデの家系に属するとされる。福音書では、病気の人々がイエスに「ダビデの子よ、憐れんでください」と叫ぶ場面がたびたび描かれる。福音書の文脈では、イエスを待望の王として呼び求める言葉と解される。
主な登場箇所
- マタイ福音書 1:1
ダビデの子、アブラハムの子であるイエス・キリストの系譜の記録。
- マタイ福音書 12:3
イエスは言われた。「ダビデとその仲間たちが空腹になったとき、ダビデが何をしたか、読んだことがないのですか。
- マタイ福音書 22:42
「あなたがたは、キリストについてどう思いますか。誰の子ですか」。彼らは、「ダビデの子です」と答えた。
- マルコ福音書 10:47
ナザレのイエスだと聞くと、彼は叫び始めた。「ダビデの子イエス、私を憐れんでください」。
- 使徒言行録 13:22
その人を退けた後、神はダビデを彼らの王として立て、こう証言されました。『私は、エッサイの子ダビデを見いだした。私の心にかなう人であり、私の望むことをすべて行う。』
- ローマ書 1:3
それは御子についての福音です。御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、
- 黙示録 22:16
「私イエスは、私の天使を遣わし、諸教会に関わるこれらのことを、あなたがたに証言させた。私はダビデの根であり、その子孫である。輝く明けの明星である」。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
