イエスの母。ナザレのヨセフの婚約者で、聖霊によってイエスを身ごもったと福音書は伝える。
イエスの母である。新約聖書にはマリアという名の女性が何人も登場するが、これはヘブライ語の名前ミリアムに由来する、当時のユダヤ人女性に最も多い名前の一つだったためである。
マタイ福音書とルカ福音書は、マリアがヨセフと婚約していたときに、聖霊によってイエスを身ごもったと伝える。ルカ福音書では、天使ガブリエルがマリアに受胎を告げ、マリアが「お言葉のとおり、この身になりますように」と答える場面(受胎告知)が描かれている。
福音書の中でマリアが登場する場面は多くない。マルコ福音書3章では、イエスの母と兄弟たちがイエスを訪ねて来る場面がある。ヨハネ福音書では、カナの婚礼と十字架のもとに「イエスの母」として現れる(ただし名前は記されない)。イエスの死後には、使徒言行録1章で、弟子たちやイエスの兄弟たちとともに祈る姿が記されている。
後のキリスト教では、マリアへの崇敬が大きく発展した。431年のエフェソ公会議は、マリアを「神の母(テオトコス)」と呼ぶことを正統と認めた。カトリック教会と正教会ではマリアが特に深く崇敬されている一方、プロテスタントの諸教派では、聖書に記された信仰の模範として受け止めることが多い。
主な登場箇所
- マタイ福音書 1:18
イエス・キリストの誕生は、次のようなものだった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が共に暮らす前に、身ごもっていることが分かった。それは聖霊によるものだった。
- ルカ福音書 1:27
ダビデの家系に属するヨセフという人と婚約している、一人の処女のもとへ来たのである。その名はマリアといった。
- ルカ福音書 1:38
マリアは言った。「私は主の奴隷です。お言葉のとおり、この身になりますように。」そして御使いは彼女のもとを去った。
- ルカ福音書 2:19
マリアは、これらのことをすべて心に納め、思い合わせていた。
- マルコ福音書 6:3
この人は職人ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちも、ここで私たちと一緒に暮らしているではないか」。こうして人々は、イエスにつまずいた。
- 使徒言行録 1:14
この人たちは皆、女たち、イエスの母マリア、イエスの兄弟たちと共に、心を合わせて祈り続けていた。
AI利用について
2026年10月20日にClaude Codeを用いて、収録人物の選定、解説文の作成、主な登場箇所の選定を行った。2026年10月21日にCodexを用いて、使徒言行録に登場する7人の項目を追加した。登場箇所は本サイトの訳文と照合し、引用する節に人物名が実際に含まれることをビルド時に検査している。
人物詳細ページの肖像画像は、2026年10月20〜21日にCodexの画像生成機能で作成した。人物の外見は想像によるイメージであり、歴史上の容貌を復元したものではない。
人間の専門家による内容の校閲は、まだ行っていない。解説は一般的な理解の手引きであり、研究や教育に用いる際は、聖書本文と信頼できる注解書・事典で確かめてほしい。
